ランサーズとは
ランサーズはクラウドソーシングと言われるサイトで、『仕事を頼みたい人』『仕事を見つけたい人』の需要と供給で成り立ちます。
仕事を頼みたい人=クライアントと呼びます。(企業や個人)
仕事を見つけたい人=ランサーと呼びます。(企業や個人)
クライアント、ランサー共に企業や個人などで小さな案件から大きな案件まで多数あり、案件はタスク、コンペ、プロジェクトの3つに分類されます。
ランサーズのタスク案件とは
タスクの特徴は提案などの応募が不要ですぐに取りかかる事ができる案件です。
仕事内容はアンケート、商品の感想、記事などが多く、専門知識がいらない内容がほとんどで専門知識を必要とする作業や高度な記事の案件などはプロジェクト方式になることが多いです。
感想や記事などの文字を書く作業の場合、文字数制限があるので文字数をクリアし内容が不適切で無ければ承認され入金されます。(内容が不適切の場合は拒否されることもあります。)
誰でもできる作業が多いですが報酬も安くなります。
ランサーズのコンペ案件とは
コンペの特徴は複数の人が納品し、その中でクライアントが欲しい成果物に対してのみ対価を支払うと言う形式になります。
仕事内容はデザインやネーミングが多く、例えば会社のロゴの作成、商品のネーミングなどです。
報酬は数万円が多いですがもらえるか分からないのに作業する必要があります。
ネーミングなどは思いついたことを提案するだけで作業時間が比較的短いので、応募数は数百になることが多く当選する確率はかなり低くなります。
コンペには『当選が保障されている仕事』があり、この案件の場合は提案が1つ以上あるときクライアントは必ず誰かを当選させる必要があるので、ランサーは比較的安心して仕事ができます。(上記以外の仕事の場合は誰も当選しない事があります。)
デザインやネーミングのセンスが必要な仕事で単価はよいが当選する確率が低くなります。
ランサーズのプロジェクト案件とは
プロジェクトの特徴は案件に対して提案を行い、クライアントが提案内容を見て誰に仕事を依頼するかを判断し依頼したい人に対して『当選』をします。
ランサーは提案が当選してから作業に取り掛かります。
仕事内容はホームページの作成、記事の作成、翻訳、アプリケーションの作成など、たくさんの分野があります。
提案してから当選するまでに時間がかかりますし、提案内容を考えるのに時間がかかります。
単価はクライアントが提示しているので自分の意志でしたい仕事に応募すればよい事になります。
本当に対価が支払われるのか?
ランサーズではクライアントがエクスロー(仮払い)してから作業開始となるので基本的に安心して作業ができます。
クライアントが仕事の依頼金額をランサーズに預けないと仕事が進行しないようになっています。エクスロー(仮払い)は銀行振り込みやクレジットカードの決済になります。
したがってランサーに対価はちゃんと支払われます。
クライアント(依頼する側)のメリット・デメリット
クライアントのメリットは通常仕事を依頼する場合、業者を選んで見積りをしてもらい値段交渉など手間がかかりますが、ランサーズの場合、依頼の文章を書けば仕事をしたい人が集まるので非常に効率的です。
複数の人が集まるので報酬額が安くなる可能性があります。
- 複数の人から提案がくるので選定できる
- 報酬を安く設定できる
- 業者を探す手間が省ける
クライアントのデメリットはどのような成果物を得られるかが分からない、納期に間に合うか分からないと言うリスクがあります。
基本的にランサーと直接会うことはないので仕事をちゃんとしてくれるか分かりません。
文章を書く仕事の場合はトライアルでどれくらいのレベルか確認してから正式依頼することができますが、ソフト開発などではトライアルをしにくいのでリスクがあります。
トライアルは短い文章を安い金額で設定して、ランサーがどれくらいのレベルかを判断するために用いられています。
- 成果物の精度が分からない
- 納期に間に合うか分からない
ランサー(仕事をする側)のメリット・デメリット
ランサーのメリットは営業活動として提案の文章を書くだけなので人と会うのが苦手な人でも活動でき、仕事探しをサイト内で行えるので便利です。
仕事は納期に間に合えばよいので好きな時間に仕事ができ通勤時間がかかりません。
また、新しい分野の仕事に挑戦できることもメリットかと思います。
- 営業活動は文章を書くだけ(提案)
- 好きな時間に仕事ができる
- 通勤時間がかからない(好きな場所で仕事ができる)
- 新しい分野に挑戦できる
ランサーのデメリットは仕事を開始するまでに時間がかかります。(プロジェクトの場合)
また、ランサーズでは仕事をした件数や、クライアントの評価が実績となるため、実績がないと仕事を取りにくい事が言えます。競争相手が多く実績がない人は、安い値段で仕事の数をこなそうとするので相場の報酬より安くなりデメリットになります。
- 仕事を開始するまでに時間がかかる
- 実績がないと仕事を取りにくい
- 競争相手が多い=報酬が安い
ランサーズへの手数料、振込など
ランサーは入金される金額から手数料が引かれます。
依頼金額 | 20万円超部分 | 10~20万円部分 | 10万円以下部分 |
利用手数料 | 5% | 10% | 20% |
手数料の計算は少し勘違いしやすいですが
依頼金額が30万円の場合、3万5千円が手数料となります。
10万円までの部分として 手数料=2万円(20%)
10~20万円の部分として 手数料=1万円(10%)
20万円超の部分として 手数料=5千円(5%)
ランサーズから入金される際の振込手数料は下記のようになっています。
手数料 | |
楽天銀行 | 100円 |
その他の銀行 | 500円 |
実際に試してみた感想
タスクの案件について
タスクの案件は非常に作業しやすい為、誰でもすぐに稼ぐことができます。
文章を書く案件の場合は、自分が経験した内容や感想文の場合、作業がはかどるので作業時間は短くてすみます。
まずは文字数が少ない案件をこなし、300文字なら何分かかるかなどを計測し自分の書くスピードを知っておくことが大切かと思います。
案件の中には明らかに単価が低すぎる案件などもあるので、自分ができそうな仕事を探すのが大変です。
コンペの案件について
コンペの案件は商品のネーミングに10件くらい応募しましたがすべて落選でした・・・。
一つの案件に対して提案可能数があるので複数応募できます。(提案可能数は約10個です。)
結果がわかるのでどのような内容が当選したか確認できます。
プロジェクトの案件について
プロジェクトの案件は自分ができる仕事を探す時間と、提案をまとめるのに時間がかかります。
ライティング関係の仕事は経験がなくても採用される場合が多いです。
技術的な案件はキャンセルが非常に多かったです。
エクセル関係、ホームページ関係、電子回路設計など応募した案件は全て取り消しになりました。
どれくらい稼げるか?
需要が多いのはデザイン、ライティング関係などで、ライティング力がある人はプロジェクトの案件をこなす事で時給1,000円は超えます。
長期継続のプロジェクトや、一度納品したクライアントから依頼が来ることもあるので仕事を探す手間も省けます。
ランサーには実績・クライアントのお気に入り・投票によりランキングあり総合ランキングではデザイナーの人が上位です。
評価が高くなるのはコンペの仕事で『1位を取る=好評価』なので評価は良い物もになる傾向があると思います。(※よって収入ランキングではありません。)
私が調べた時点では、総合ランキング1位(デザイナー1位)の人は1か月あたり16件、半年108件の仕事が当選しています。
コンペの仕事が多く2万円~5万円の単価の仕事がほとんどです。
平均単価3万円として16件=48万円くらいという事になります。
総合ランキング10位(デザイナー10位)の人で1か月あたり10件、半年80件の仕事が当選しています。
こちらも平均単価3万円として10件=30万円くらいと言う事になります。
ランサーズでは年収500万円を1万人
の目標を掲げています。
タスクの案件をこなしているだけでも月1万円以上は稼げると思います。
(ランサーズには有名な企業も参加しています。)
注意するべきこと
プロジェクトの案件では提案する必要があるのですが、そもそもクライアントの依頼内容が漠然としすぎているものがあります。
例えば・・・
ホームページを作ってください。
ページ数は5枚くらいです。
費用は2万円~5万円くらい。
提案する前に、質問できるので質問しましたが回答がありませんでした。
ランサーズ全体に言える事ですが、質問に対する回答は返ってこないことが多いです。
実際にこの応募には、何人かが提案していましたが仕事自体がキャンセルになりました。
しかし、このような案件に応募する人もいる事も事実です。
クライアント目線で考えるか、ランサー目線で考えるかでどちらが有利なのかが分かります。
お店のホームページを作りたいから誰でもよいのでとりあえず安く作って欲しいという需要に対して、ランサーズで実績を上げてもっとたくさんの仕事を取りたいから実績を上げるために安くても仕事したいと言う供給でバランスが取れてしまうのもランサーズの特徴かも知れません。
クラウドソーシングの可能性
多くの人が会社に勤め、通勤時間と業務時間でほとんどの時間を消費してしまいます。
家族との時間を大切にしたい、働きたいけどなかなか外で働けないなど働き方を変えると言う意味ではクラウドソーシングは良いものだと思います。
- 地方で仕事が少ない地域に住んでいても、インターネットがあれば仕事ができる。
- 子育てなどで1日8時間+通勤時間を確保できない
インターネットで仕事をするので相手が見えません。そのため、連絡のやり取りなどの基本的なマナーの部分がもう少し改善すればよいなと思います。
ランサーズ以外にもクラウドワークスなどのサイトもあります。
クラウドワークスを活用すれば新しい働き方ができると思います。
TechAcademy [テックアカデミー]ではプログラミングの技術やWEBデザインなどを学べるオンライブートキャンプのサービスなども最近では増えてきています。
スキルがなくてもオンラインで学べ、オンラインで仕事をする時代なのかも知れません。