2008年リーマンショックはなぜ日本に影響したのか?
2020年オリンピックイヤーに日経平均の暴落が再来、リーマンショッククラスの暴落となるのか?
リーマンショックはなぜ日本に影響したの?
リーマンショックはアメリカの低所得者層が住宅ローンを踏み倒したことが原因でした。
そのため日本の株が下がるはずがないと思っていた方も多かったかもしれません。
リーマンショックの経緯
アメリカでは住宅バブルの時代に、銀行が信用力の低い方にも高い手数料で お金を貸したしていました。(サブプライムローン)
このサブプライムローンが住宅バブル崩壊によって 焦げ付き銀行が大きな損失を受けました。
実際銀行の住宅ローンの債権は『証券化』という取引によって、リーマンブラザーズをはじめとする投資銀行などが保有していました。
リーマンブラザーズが倒産したことにより、金融機関が資金を回収したり貸し渋りなどを行いました。
そのため多くの会社が、倒産し景気が悪くなりました。
リーマンショックはなぜ世界中に広がったのか
原因の一つとして、アメリカのドルは世界的に取引されている通貨だからです。
アメリカの金融機関が貸し渋りをしたことで世界的にお金が回らなくなり経済が悪化しました。
もう一つの原因としては、アメリカが不況になったことで利下げをし外国為替でドル安になりました。
そのため、輸出している企業にとっては大打撃となり株価が暴落しました。
日本の株が暴落した理由
ドル安になったことで輸出企業が打撃を受けた事が一つの原因ですが、アメリカの不況で高い日本製品が買われにくくなりました。
どこの国でも、不況の時は安全性よりも値段を重視するのかもしれません。
またアメリカの銀行での貸し渋りのため、 会社や工場などにおいても自動車や設備投資といったお金を借りれることが難しくなり日本企業にとっては物が売れなくなりました。
リーマンショック時は円が安全通貨として円高になり、1ドル87円になりました。
2020世界的な暴落再来!
2020年日本ではオリンピックイヤーですが、1月半ば頃からコロナショックが始まりました。
当初はあまり心配されていなかったようで、日経平均を見ると
・2020年1月20日 終値 24,083.51
・2020年2月25日 終値 23,479.15
約1ヶ月経過しても、 日経平均は数百円の値下げに止まっていました。
しかし3月に入ると日経平均大暴落が始まりました。
3月9日に日経平均は2万円割れとなり
・2020年3月9日 終値 19,698.76
3月16日に 日経平均は17000円になり
・2020年3月16日 終値 17,002.04
ここ一週間では約3000円、1ヶ月では約6000円の値下げとなっています
2020年の日本経済はリーマンショッククラスとなるのか?
2020年3月17日の為替は1ドル約106円です。
リーマンショックの時は1ドル約87円になりました。
リーマンショックの時とは違い、コロナショックでは中国で製造している部品が入手できないことにより生産が止まっている企業があります。
また輸出関係にとどまらず、学校が休校になることによる休業補償や人員確保の問題。
不要な外出を避ける社会的な傾向により、旅館等の宿泊施設のキャンセルの増加 スポーツジム等の退会など様々な影響が出ています。
専門家によれば1年以上影響が続くという声もありますが、1年以上にわたりコロナショックの影響が続けばリーマンショック以上の影響が出ることが考えられます。
またオリンピック開催の問題も控えているので、オリンピックの開催が延期や中止になった場合は かなり大きな影響が出ることが予想されます。